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 ▼久米島紬の作業工程

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 養 蚕
<桑>カイコの餌となる日本の桑は「ヤマグワ」「カラヤマグワ」「ロソウ」のいずれかに属しています。
 沖縄で広く栽培されている品種は一般に「シマグワ」と呼ばれています。年間を通じて成長するので常に収穫できます。枝条が短く柔軟性があるため耐風性があり、台風などによる倒状被害も小さく、比較的栽培が楽です。

<養蚕の実際>家蚕の卵は現在では人工孵化により餌となる桑の葉を得ることが出来れば年何回でも孵化させ飼育させることができます。孵化させるために冷蔵庫から出して、温度、光線などを調節した環境に保護することを「催青(さいせい)」とよび、11〜14日で孵化します。
 養蚕農家では蚕の卵2万粒入りを1単位として1箱と呼びます。箱当たりの適正蚕座面積は一齢ではおおよそ0.2uですが、五齢になると10.0から15.5uもの面積が必要となります。

孵化した幼虫に初めて桑の葉を与えることを「掃立」といいます。一〜三齢に与える桑の柔らかい若葉は、蚕の体長と同じ大きさ位に切って食べやすいようにします。眠りの間は蚕座を乾燥させます。蚕座は各齢期ごとに一度 は底にたまった食べ残しや糞を取り除き、清潔に保ちます。

 四〜五齢の蚕には新鮮な桑の葉を毎日2〜3回たっぷり与えるようにします。食べ残しの葉や糞は毎日取り除いて清潔に保ちます。その場合、蚕を無闇に手で持って傷つけたり雑菌を移して病気にさせないようにします。食べ残しの桑の葉を蚕が乗ったままの状態で蚕座の脇に寄せ、中央に新しい桑の葉を置き、蚕が這って行ってそこに写るのを待ちます。新しい葉の上に蚕が全部移動したら、食べ残しや糞を掃除し、きれいになったら蚕を葉の上に乗せたまま、また元に戻します。

 五齢になっておよそ8〜10日後、蚕は熟蚕となり、桑の葉を食べるのをやめ、体内の老廃物を出して小さくなり、透き通った体色になります。繭作りの準備ができたという事なので、蔟(まぶし)に移し、繭作りをさせます。これを「上蔟(じょうぞく)」といいます。上蔟時の温度と湿度の管理が養蚕の中で最も大切なので、細心の注意を払いましょう。
 繭作りを初めて2昼夜ぐらいで、繭が完成します。
 蔟には様々な種類があります。現代では回転蔟が利用されていますが久米島ではワラの蔟が使われていました。

<選繭>出来上がった繭は蔟からはずして選繭します。繭層が厚く、よごれていない繭生糸用に、繭層がうすかったり、よごれているものは真綿作り用に選別します。  

<繭の保存>
a.乾燥繭/繭が出来たら中の蛹が蛾になって繭に穴を開けて出てくる前に殺し、いつでも使えるように乾燥して保管します。蛹を殺すことを「殺蛹」といい、乾燥した繭を「乾繭」といいます。乾燥させることで、蛾の発生抑制、カビ発生防止、蛹の腐敗防止などの効果があります。
 

b.生繭/乾燥繭に対して、殺蛹処理していない、蛹が生きている繭を「生繭」といいます。以前は繭を熱処理して殺蛹しましたが、現在では冷凍処理して保存することができます。
 生繭から作った絹糸は乾燥処理していないため、タンパク質が熱で変質せず、艶のある質のよい糸が出来ます。繭が少量ならば、蛾が出る前に生繭で生糸を作る方が良いでしょう。

養蚕(桑の葉を与える) 蔟


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