久米島紬の作業工程  紬用語集

織物器具関係

地機  ヂバタ
 織機  ハタムン、タカハタ
締機 シミバタ
筬柄 オサビキ、ウサ
緒巻 マッチャ
地機の布巻 マイマキ
千巻 ヌヌヌックワ、マエマキ
絣掛け カシリカキー
腰板 シーチャ
地機の腰板 イタブ
ロクロ棒 ロクロ
踏木 フミキ
機草 メーグサ
あぜ アジ(経糸の間にはさむ綾竹)
フルチ
綜絖 ヘエー
筬通し オサトーシ、カキジャー小ー
紳子針 シーシ
ヒヂチ
糸車 ハタ
小管 クーラ、クーラグシ
ふわり メー
チーシー
枠立 ワクタティ
整経台 カシ
櫛(くし) サバチ
経巻 ヌヌマッン
綛揚器 ティヒジガシ
綛揚台 クワーガシ
竹枠 テーワク
竹枠台 ワクタテ
手結綛 クガナガシ
砧打台 イタブ
きずち ユンギー

製糸関係

久米島の在来種の蚕 シマムシ(黄色ウインナーソーセージのような繭)
輸入種の蚕 ヤマトムシ小ー(真白い中がくびれた繭)

蚕の種類

ヤンバルムシ=アグニムシ

種用繭 サニムシ
糸用繭 イトムシ

蚕箱

サンパク

上蔟に使用された種類  マブシ、ワラマブシ、ワラビマブシ、ソテツの葉マブシ
養蚕の時期による呼び方 ハルムシ、アキムシ
座繰器 ザグリ(昭和6年頃久米島に導入)
製糸用枠 ザグリワク
口寄 ユウナのハーワラヌシシ
ケンネル ケンネル
製糸方法の一種 ヒチンヂャサー(繭から糸を手で引き出す方法)
真綿 マヌ
真綿掛け マヌ・カキ
足踏み式の手紡機  マヌヒチヤーマ
真綿より糸引 マヌンミン

ハッチョウネンシキ(昭和5~6年頃久米島に導入)

八丁撚糸機 

電動式真綿手紡機  マヌンミヤーマ(昭和45年頃久米島に導入)

撚糸

チムズン(3回)

製糸

イツゥヒチ

手引

ティビチ(手つむぎ)

未精練糸

シラガ

精練 シラガニュン
木綿 ムミン

木綿の糸引車

ムミンヤーマ

経糸の単位(手) ティー(シティー〔1手=4本〕)
半練によるきもの シラガジン
繭を数個まとめて製糸 イッポングリ(14ヨミ用45個、15ヨミ用40個)

糸・柄関係

イツゥ
 生糸

シラガ 

一綛 

10ヨミで一綛(一ヨミ40羽×10回細い糸の場合2ヨミで一綛とした)

杢糸 

ムーディ

綛 

カナ(長さの単位。一かな340尋)

図案

イソ-シ

経糸

カシガナ

絣 

カシリ

経絣

カシイイーリ

経絣印

シミチチ、シルシボー

種糸

エズ、イイジ

緯絣

ヌチ、イーチリ

無地

ムジ

アヤ

格子

グバン

色物

イルムン

2色の色で1羽の絣

ヤシラミカシリ

縞用色糸 クエ―
経絣配置が単調

ツタキー

経絣と経絣の間

カマシキー(絣と絣との間に同絣の配置)

絣と絣でとりまいている配置

クワンカキー

絣の集団でとりまいている配置

ゴーマー

崩格子

クヂリゴーシィ

小かせ

クガナ

手結い絣の技法名

クガナ小ーウイ

黄色地

チールジイ

織締絣

ムシルグクー・イーチリー

絣地糸同時巻取り

マチクミー

絣掛け式

カシリカキーシキ

経地糸、絣糸を同時巻

マチクマー

算崩

ヤシラミ

経糸密度の単位

ヨミ(一ヨミ80本、一羽2本、4本一手1本一筋)

柄数

タマ(布幅に絣単位の配置数)

経、緯異色による交織布の一種

コージャー

大絣

ウフガシリー

染色関係

染色 スミグ
 染色鍋 スミグナービ 
オオハマボウ ユーナ
エー
蘇芳 ソボク
白地に赤縞 アカシマ
赤茶 アカズミ
赤茶色  アマンダ・イルー
サルトリイバラ グール
シャリンバイ テカチ
ウコン ウッチン
柿色  (紅梅の楊梅で染めた色)
福木 フクヂ
楊梅 ムムギー
ナカハチクロキ クルボー
ナカハチクロキ クルボー
ほるとの木 クルサ、ターラシギ
媒竹色 シシダキイル
ゆうな染め グーズミ
灰色 フェーイル
染色が良くない濁った色 クルグックワァー
明ばん ダウサ
ドゥル
泥染 ドゥルクワーシ
木灰汁 フェージル
御用布 グイフ
御用布第一の銘柄 ウスービー ウスービー(手の込んだ精巧な模様)
染屋 スミヤー
染物文子 ティクグ
布屋 ヌヌヤ、ヌネー
絣が泥でにごる ドルウリー